ご挨拶

現状に満足せず真の冠婚葬祭企業として
次の100年に向かって新たな挑戦を

 出雲殿グループは、1924年(大正13)の創業から2019年(令和元)をもちまして95周年を迎えることができました。これもひとえに互助会加入者様をはじめ冠婚葬祭をご利用いただいたお客様、ステークホルダーの皆様、地域社会の皆様、社員とそのご家族の皆様、OB、OGの皆様のご支援があってのことと、心より御礼を申し上げます。

 95周年を記念して、㈱出雲殿互助会、2005年株式分割以前の㈱出雲殿と株式分割以降の豊田法人、名古屋法人の㈱出雲殿、㈱出雲流通センターを中心に記述した社史を発刊する運びとなりました。95年間は、ピーター・ドラッカーの著書『マネジメント』にいうマーケティングの重要性とイノベーション、本物を残し流行を取り入れる努力を続けた道程と言えます。

 京都では流行や新しいものを敏感に受け入れますが、それが本物でなく偽物であればすぐに淘汰されてしまいます。

一般的には「本物」の対極は「偽物」と考えられていますが、「京都においての本物の反対語は、流行である」と言われます。出雲殿には大国主大神の御神体という本物から消耗品に至るまで、本物と偽物(いずれ消えてしまうもの)が混在しています。712年(和銅5)に成立のわが国最古の書物「古事記」に記される大国主大神の御神体が出雲殿に勧請されたことは、奇跡です。出雲殿においても、本物を残し流行を取り入れる努力を絶えず行うことが大切であると考えます。

代表取締役社長浅井秀明

出雲殿グループ

代表取締役会長浅井秀明

 出雲殿は紳士服の洋服店としてスタート、貸衣裳から総合結婚式場、互助会へ、総合冠婚葬祭互助会業として流通センターを設立、産業の垂直分化とサプライチェーンの進化を実現しました。業界を見ると、婚礼部門においては少子化、結婚年齢人口の減少や非婚、挙式しない夫婦の増加など、葬儀においては高齢化による死亡者数の増加が予想されるものの会葬者数が減少し総額の低下など、厳しい現状です。

 出雲殿グループの中核となる互助会は、ご契約いただいた加入者様が冠婚葬祭等を施行して喜ばれるとまた募集につながる、というPDCAサイクルが重要です。こうした努力で100年企業を目指し、より社会的に存続意義のある会社をつくり上げる所存です。今後とも、ご愛顧をお願い申し上げます。

※95周年時ご挨拶

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